AIで作った画像をAdobe Stockに出してみたら、まとめて却下された。理由を見ても「品質の問題」としか書いていなくて、何を直せばいいのか分からない。そんな状態で止まっている人は多いと思います。
実は、AI画像の却下は、原因がそれほど散らばっていません。技術的な粗、申告の漏れ、似すぎ。この3つでほとんど説明がつきます。逆に言えば、この3つを潰す手順さえ持っていれば、通過率は上がります。
ただ、その手順はどこにもまとまっていません。公式ヘルプは規約の言葉で書かれていますし、体験談は人によってバラバラです。私も最初の30枚を全部落として、そこからやり方を組み直しました。会社員が平日の夜と週末だけで回せる形に落として書きます。
却下の理由は、3つに絞れる
Adobe Stockから返ってくる却下理由は、文面が短くて分かりにくい。ただ、中身を分解すると次の3つに整理できます。
① 技術的な粗。いちばん多いのがこれです。AI画像は、ぱっと見きれいでも拡大すると崩れています。指の本数、髪の生え際、文字らしきものの潰れ、背景の模様の歪み。等倍で見て見つからないものが、審査では見つかります。ソフトフォーカス(全体的にぼやけている)やノイズも、同じ枠で落とされます。
② 申告の漏れ。Adobe Stockでは、生成AIで作ったコンテンツは「生成AIツールを使用して作成」のチェックを入れて申告することが求められています。ここを入れ忘れると、画像の出来に関係なく通りません。詳しい条件はAdobe公式のジェネレーティブAIに関するFAQに書かれているので、最初に一度だけ目を通しておくと迷わずに済みます。
③ 似すぎ。同じプロンプトで少し表情や角度を変えただけの画像を、まとめて何十枚も出す。これをやると「類似の画像が提出済み」で弾かれます。AIは似た絵を量産するのが得意なので、意識しないと自然にこの罠に入ります。
この3つのうち、自分がどれで落ちているかを先に切り分けてください。全部を一度に直そうとすると、時間がいくらあっても足りません。
会社員が週2時間で通過率を上げる、直す順番
直す順番があります。効きが大きい順です。
まず③の「似すぎ」から潰します。意外に思うかもしれませんが、ここがいちばん時間対効果が高い。やることは単純で、1回の投稿につき、同じ題材を3枚までに絞る。それだけです。30枚出して29枚落ちるより、10枚出して6枚通ったほうが、次に打つ手が見えます。落ちた枚数が減れば、原因の切り分けもしやすくなります。
次に①の技術的な粗を潰します。ここは目視です。書き出したら、必ず等倍(100%)まで拡大して、指・顔・文字・背景の繰り返し模様の4か所だけ見てください。4か所に限定するのがコツで、全体をなんとなく眺めても粗は見つかりません。1枚あたり20秒あれば足ります。10枚で3分ちょっとです。
人物が入る画像は、それだけで落ちる確率が上がります。最初のうちは、人物なし(風景、質感、抽象、小物)から始めるのが現実的だと思います。通過の感覚をつかんでから人物に戻れば十分です。
最後に②の申告です。これは作業というより手順の固定です。アップロードのたびに毎回同じ順番でやると決めてしまう。私は「アップロード→生成AIのチェック→タイトル→キーワード→送信」の順を紙に書いて、モニターの横に貼っています。地味ですが、忘れなくなりました。
出す前の、5分チェック
送信ボタンを押す前に、これだけ見てください。慣れれば5分で終わります。
・等倍で、指と顔と文字と背景の模様を見た
・同じ題材が3枚を超えていない
・生成AIのチェックを入れた
・実在する人物、建物、ブランド、特定の作家名をプロンプトに入れていない
・タイトルとキーワードが、その画像を探す人の言葉になっている
4つ目は特に大事です。Adobe Stockでは、第三者の人物・場所・知的財産・アーティストのスタイルに言及したプロンプトから作ったコンテンツの投稿は認められていません。「〇〇風」「〇〇監督っぽく」といった書き方は、それだけで対象になり得ます。作る前の一行を変えるだけなので、ここは徹底したほうが安全です。
数を出す前に、一度立ち止まったほうがいいこと
この手の副業を調べていると、「AIで量産すれば月◯万」という話がたくさん出てきます。全部が嘘とは思いません。ただ、ストック素材は掲載されてから売れるまでに時間がかかるのが普通で、最初の数か月はほとんど動かないこともあります。そこを飛ばして大きな数字だけを見せているものは、いったん保留にしていいと思います。
私自身、最初に読んだ記事が「300枚出せば軌道に乗る」と書いていて、その通りにやって疲れ切りました。枚数の前に、通る1枚を作る。順番はこちらが先です。
私が遠回りしたこと
最初の月、私は30枚出して全滅しました。理由の欄はどれも同じような文言で、正直「何が悪いのか分からない」としか思えませんでした。腹が立って、いったんやめようかとも思ったんです。
気が変わったのは、落ちた画像を等倍で並べて見たときでした。人物の手が、ほぼ全部おかしかった。指が6本あるもの、関節の向きが逆のもの。自分では「きれいにできた」と思っていた絵が、拡大したら別物だった。恥ずかしかったですが、原因が見えた瞬間でもありました。
そこから人物をやめて、質感と小物だけで10枚出したら、はじめて何枚か通りました。売上は最初の月で数百円です。額としては笑ってしまう金額なのに、「これは続けられる」と思えたのはそのときでした。
だから、同じところで止まっている人に言いたいのは、枚数を増やす前に落ちた画像を等倍で見てほしい、ということです。答えはたいてい、自分の画像の中にあります。
よくある質問
AIで作ったこと自体が、審査で不利になりますか?
なりません。Adobe Stockは生成AIコンテンツを受け付けていて、申告さえ正しくしていればAI製であること自体は問題になりません。不利になるのは、申告を忘れた場合と、出来上がりの品質が基準に届いていない場合です。
何枚くらい出せば売れはじめますか?
枚数より、通る画像の質と題材のほうが効きます。数百枚出しても売れない人もいますし、少ない枚数で動く人もいます。まずは10枚を確実に通すところを目標にして、そこから題材を広げるのが現実的です。最初から数百枚を目標にすると、ほぼ続きません。
会社員でも続けられますか?
続けられます。生成と選別に週2時間くらい取れれば回ります。ただ、平日に毎日やろうとすると先に息切れします。週末に生成、平日の夜に5分チェックと申請、くらいの分け方が続けやすいと思います。
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まとめ
Adobe StockでAI画像が落ちる理由は、技術的な粗、申告の漏れ、似すぎの3つに絞れます。直す順番は、似すぎ→技術的な粗→申告。最初は人物を外して、1題材3枚まで、送信前に5分チェック。これだけで通過率は変わります。枚数を増やすのは、通る1枚ができてからで遅くありません。あなたは今、3つのうちどれで落ちていそうですか。
